優しい君は今日も嘘をつく




「………嘘つき。」


今はただ、幸也に自分の思ってることを全て伝えたい………。


だからどうか、最後まで涙がでませんように。


「え……?」


私の予想外の言葉に、驚く幸也。
だって、本当のことだから。


私も、幸也も………2人とも嘘つきだ。




「何が中学のバスケで完全燃焼した、だ。
全然してないじゃん。


こんなにもバスケが大好きで、怪我負ったことに悔しがってる人間が、そんなわけないでしょ………。」


「美晴……」


最後まで泣きたくないのに、また声が震えてきた。


「推薦きてたのに、公立を選んだ時。
私のせいかも、ってずっと思ってた。


だって幸也公立だったとしても、絶対もっと上いけたでしょ?


それなのにこの高校きて、最初バスケやるつもりなくて………


全部私があんなこと言ったからだって、そう思ったら後悔してた。


幸也は絶対私立の強豪チームでバスケするべきだって、思ってた。


だから本当は、中学の時にあの関係を終わらしとくべきだった………」


その時、頬に涙が伝ったのが自分でもわかった。


やっぱり我慢できなくて、涙が溢れてくる。