優しい君は今日も嘘をつく




ちゃんと向き合うんだ。
ちゃんと幸也と………


「………隠しきれてないよ、全部。
私に話してよ……。」


少しだけ声が震えるけど、泣かずに幸也を見つめる。


そしたら幸也の瞳が揺らいだ気がして………


私から顔をそらし、布団の上から左足に手を添えながらじっと見つめた。


「美晴にはお見通しってわけか。」
「………。」


ふっと、幸也が笑ったけど視線が交わることはない。


「………最低、3ヶ月。」
「え……?」


そして、ゆっくりと幸也が話し出した。


「いつも通り歩けたり、軽く走れたりできるの。


だから最悪、バスケできるのは半年後になるかもしれない。


もし治ったとしても、半年のブランクは大きい。
そうなったら………


もう2年生の引退試合には間に合わないかもしれない。」


やっと聞けた、幸也の本音。


だけどそれは想像以上のもので………



「悔しいよ、俺だって。


いくら先輩の引退試合でも、大事な試合だし勝利に貢献したい。


少しでも長く先輩ともバスケをやりたい。


でもそれどころか、試合も出られないってなったら………さすがの俺も相当きついよ。」



それでも幸也は無理して笑っていた。


でも今の言葉が、幸也の本音だから……。