優しい君は今日も嘘をつく




ーーガラッと、病室のドアを開ける。


そこから見えたのは、上半身を起こし窓の外を眺めている幸也の姿。


そんな幸也が音に気づき、こちらを向いて………



固まった。



そりゃそうだよね。
私が来て、驚くのも無理はない。


何から話せばいいか、わからないでいると幸也が先に口を開いた。



「美晴、忘れ物でもした?
……でも、忘れ物なんてなかったはず……」


「うん、した。ある意味忘れ物。」


私は話しながら幸也のいるベッドへと近づいた。
私の言葉を理解できなくて、目を丸くする幸也。


「………幸也の、本音を聞くこと。」


私がそう言うと、今度は目を見開き私を見た。