優しい君は今日も嘘をつく




「………幸也、足はどうなんだ……?」


少し緊張がほぐれた空気になったため、キャプテンが幸也にそう聞いた。


「足は片足が結構ひどくて、リハビリいるみたいなんでしばらくは入院生活みたいです。」


それは、決して軽いことじゃないのに。


幸也はなおも優しい表情で穏やかに話した。


…………おかしい。
幸也を見て、違和感がどんどん大きくなる。


「………そうか。」


「あ、けど遅くても3ヶ月で生活に支障はでないくらいまでは治るって言ってたんで、なるべく早く治して練習戻ります。


だから気にしないでください。
すいません、怪我なんかして……」


「いや、仕方ないだろ。
巻き込まれた側なんだから。」


キャプテンがそう言ったところでまた沈黙が流れる。


3ヶ月……。


それは決して早いものじゃない。


それに治ったとしても今まで通り練習できるわけではないのだ。


それはバスケが大好きな幸也にとって、どれだけ辛いことか。


きっと私の想像以上のはず………。