優しい君は今日も嘘をつく




「ご、ごめ……」


私が泣くと、余計に空気が重くなる。


みんなの顔が暗いのは多分、幸也が重傷を負ったこと。


下半身は布団をかぶせていて足の様子はわからなかったけど、隠しているように見える。


だけど私は、幸也が生きてることに対して泣いていて………



「何泣いてるんだよ。
俺、生きてるじゃん。」



幸也は私の涙の理由がわかったらしく、そう言って笑顔を見せた。


変わらない笑顔にも見えるけど………


私はずっと幸也のそばにいたから、その笑顔に少し違和感を感じたのも事実で。


私は急いで涙を抑える。



「みんなもなんで暗い顔してるんですか?」


今度はみんなに笑顔を向ける幸也。
その笑顔を見て、みんな少し安心していた。