「そうだよね……。
部活に支障でたらいけないから、今日は大人しくしとく。」
苦しくて、また泣きたくなるけど
もういいんだと割り切って我慢する。
だからどうか
早く1人になりたい…………。
泣いてしまえば幸也は私のそばにいてくれる。
それが余計に辛くなるから。
それなのに………
幸也は私の隣に座った。
「い、行かないの……?」
「んー、そのつもりだったけど梨花さんに呼ばれるまではここにいようと思って。」
「なんで……?」
「俺が美晴と少しでも長くいたいから。」
幸也の、真剣な瞳が真っ直ぐ私を見つめる。
なんで……なんでそんなこと言うの?
私を心配してくれてるの?
泣きそうになってるの……バレてる?
お願いだから、もう私のことはほっといてほしい。
幸也には千波ちゃんがいるでしょ……?



