優しい君は今日も嘘をつく





「うん、そうしよっか……!」


傷つき落ち込んだ顔を見られたくなくて、今度は私が一歩前を歩いた。


大丈夫、私と幸也はチームメイトであり昔からの仲。


ただ、それだけだから………。


それ以上何も望まない。


わがまま言って幸也を困らせるなんてことしたくないのだ。


だから今日だけはどうか………


幸也の隣にいて、2人でいることを許してください。