「何かあったら俺を頼っていいからね。」 樹先輩は私の頭の上に手を置き、ぽんっとした。 「………ありがとうございます。」 なるべく心配をかけさせまいと私は笑った。 ……そして片付けが終わり、制服に着替えたあといつものように門で幸也を待つ。 心配性の幸也だからいつも駅まで送ってくれるのだ。