優しい君は今日も嘘をつく




そしたら連絡先を聞いてきた2人の男の人はお礼を言ってそそくさと去ってしまう。


良かった、タイミングよく2人が来てくれて………。


バイトでもお客さんに連絡先を聞かれることはなかったから、こういうのに慣れてないのだ。


と思っていたら幸也はすぐ戻ってしまい、すぐ女子に話しかけられていた。



「………美晴ちゃん、大丈夫?」



そんな幸也を見ていたら、樹先輩に話しかけられる。


大丈夫って何がだろう……?


とりあえず
「全然大丈夫です……!」と答えた。


「そっか。
美晴ちゃんは男の対処法がわかってないから結構心配。」


「男の対処法、ですか……?」


「わかってる?
さっきの2人、美晴ちゃんに好意を抱いてたの。」


こうい……抱く………好意!?


「うそ……!本当なんですか!?」


全然わからなかった……。
本当に私に好意なんて抱いてたのかな?


絶対ありえないような気がする。