「すいません……。」
「全く……びっくりしたんだから。
飲み物買おうと部屋から出たら急に美晴ちゃんの部屋から幸也くん出てくるし。
そしたら幸也くんが美晴ちゃんが、熱中症みたいだからお願いしますって頼まれて………
えぇ!?ってなったね。
でも意識あって良かったよ。」
………ゆき、や……?
その時、思い出した。
1階で幸也と会ったこと。
幸也と話をしてる時に、頭痛がひどく体もだるくて力が入らなくなって………
幸也に部屋まで運んでもらったこと。
その時も優しく声をかけてくれて、支えてくれて
それだけて泣きそうになって、いつもならこんなんじゃ幸也の前で泣かないのに涙が出てきて、心配かけさせて………。
どうして優しくしてくれるのか。
そう幸也に聞いても、答えは私にだってわかってたはずなのに………
予想通りの答えが返ってきて、胸がたまらなく痛くなった。
少しでも周りよりも良く、見られてほしかったのかもしれない。
だけどそんな期待通りになるはずもなく……
何勝手に落ち込んでるんだ私。
昔からの仲、チームメイト。
それだけでも十分いいじゃないか。
これ以上、何を求めるっていうの………?



