〈町田 美晴side〉



ヒヤリ、と。


冷たい感覚がして思わず暗闇から抜け出し、目を開けた………。



「………ん……。」


「あ、美晴ちゃん、起こしちゃった?
ごめんね。」


ゆっくり目を開けると私の視界に梨花先輩が映った。



どうして梨花先輩が……?



あれ、ていうか私今、ベッドの上で寝てる………?



ヒヤリと冷たい感覚がしたのは、額と脇の下に何か氷のような冷たいものが当てられていたからだ。