優しい君は今日も嘘をつく




ーー美晴の部屋に入るとクーラーが効いていた。


多分、上がった体温を下げようとしたのだろう。


でも逆に風邪をひいてしまうかもしれないし、クーラーだと変に冷えてしまう。


だからできれば氷とかで体を冷やすべきなんだろうけど………



「美晴?どうした、早く横になって。」



ベッドに寝かせようとするけど中々横にならないどころか、さっきから俺の服を掴んでしがみついてくる。


「………嫌だ。」


まさか拒否の言葉が出るとは思わなくて戸惑う。


どうしたんだ……?


もしかして体がだるくてしんどいから、心も弱ってるのだろうか。


美晴が誰かに頼りたいと思うなんて珍しい。


それとも………



俺を樹さんだと勘違いしてる?