優しい君は今日も嘘をつく




滅多に俺の前で涙を見せない美晴が、泣きかけているのは


何か理由があるからなのだろう。


不思議に思い、俺は美晴に近づくと………


ふらっと、美晴の体がふらつき慌てて受け止める。


「……美晴?大丈夫か?」


美晴の体は風呂上がりにしても熱い。
のぼせているのだろうか?


「ご、ごめ………なんか、頭がガンガンする……」


頭痛か?


「もしかして貧血?」
「……あれ以来……気をつけてるから……」


美晴の声はだんだん震えだしてきて、今にも泣きだしそうに見える。


貧血じゃないなら……


「熱中症か?
美晴、いつからそんな状態なんだ?」


「………夜の、練習が終わったくらい………」


……じゃあ確実に熱中症だろ。