優しい君は今日も嘘をつく




「幸也くん、氷どうぞ……!」


さすがの休憩になると足が痛いのを思い出してしまう。


それで足は毎回冷やていた。


サポーターをとり、平野が渡してくれた氷で足を冷やす。


「………大丈夫?痛くない?」


心配そうに俺を見る平野。


「大丈夫だよ。
俺のことは気にしなくていいから。」


マネージャーは今平野しかいないから、他にやらないといけないことがある。


だから俺にばっか気にかける暇なんてないはずだ。