結局その日は諦めてくれた平野。


だけど俺のことを諦めるつもりはない、と宣言され帰っていった。


あんな風に


真っ直ぐ美晴に想いをぶつけていたら、何か変わっていたのだろうか?



なんて考えていると、やっぱり美晴に別れを切り出された日のことが思い出された。


苦しそうな表情に震える声。


美晴をそうさせてしまったのは間違い無く俺で…………



俺は“同情”で美晴のそばにいたんじゃない。
好きだから、俺は美晴のそばにいたんだ。