それと同時に嬉しいとも思った。


別れて以来、美晴から避けられていたからこんな風にまた話せるとは思ってなかった。


だからこそ、この機会を無駄にしたくなくて………



前のような関係に戻りたい、と言うと美晴は頷いてくれた。


まあだからといって、今日突然話すようになったとは言わないけど、言葉を交わすようにはなった。


それでも今の俺には十分だったのだ。


「もー、幸也くんまたぼーっとしてる!」
「………あ、悪い…。」


また美晴のことを考えてしまい、平野が俺に向かって少し怒ったように話した。