〈野村 幸也side〉
「幸也くん!ぼーっとしてどうしたの?」
ある日の部活帰り。
平野に一緒に帰ろうと誘われ、断る理由もないため帰っていた。
だけどそんな平野のことは頭になく、昨日のオフの日にあったことが思い出された。
病院帰り。
このままだとドクターストップをかける、と医師に言われた昨日。
これからどうしようか、と本気で悩んでいたら突然美晴の声が聞こえてきた。
『幸也!』
どうやら美晴は俺が無理して歩いてるんじゃないかと心配してくれたらしく思わず笑ってしまった。
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