優しい君は今日も嘘をつく





「どこの高校の人をライバル視してるの?」


と、私は気になって聞いてみた。


「どこの高校……?
違うよ、同じ学校の人。」


同じ学校?


幸也より上手い人なんていないのに。
幸也と樹先輩が学校で1番なのだ。


「………樹さんだよ。」



予想外の答えに私は驚く。


「え?なんで?
幸也はもう樹先輩と同じぐらい上手いんだよ?」


「………それが、嫌だから。
同じっていうのも。


絶対抜かして、エースの座を奪う。
樹さんには絶対負けられない。」



その真剣で強い瞳に………一瞬ゾクッとした。


本気だった。
幸也の言葉は全部。