「あー、ほら。
美晴ちゃん、こんなところで泣いたらダメだよ。」


そんな私を樹先輩は慰め、涙を拭ってくれる。


そんな私たちは周りの注目の的になってしまった。


こんな場所で泣いて、注目されるに決まってるよ……。


私は必死で涙を抑えようとする。



「美晴ちゃん、大丈夫?
保健室行くか?」


保健室に行きたいけど、行ってしまえば余計注目されるような気がして


変な噂が流れそうな気がして首を横に振り、無理矢理笑った。


「大丈夫です……!」


もうすぐで終業式が始まる。


そう思い、私は必死でマイナスの感情を消し去ろうとした………。