そして、時間はあっという間に流れその日の部活が終了した。 私はいつも通り校門で幸也を待ちながら今までのことを思い返していた。 今日で、全てが終わる。 本当は中学の時に、終わらしておくべきだったのに。 結局逃げ続け、ここまで引きずってきた。 あまりにも遅すぎた。 だからこんなにも、苦しさが増すんだ………。 「美晴。」 いつも通り、自転車を押しながら幸也はやってきた。 美晴、と名前を呼ばれることもこれから少なくなるし こうやって駅まで送ってもらうこともなくなると考えただけで胸が痛む。