ーー次の日


「………美晴ちゃん、ちょっといい?」


……昼休みに突然私の教室へとやってきた千波ちゃん。


どうやら私に話があるようだった。


ちょうどいい。
幸也のことをお願いしようと思った。


どうか幸せにしてあけてほしい、と………。



そして私たちは人気の少ない外へとやってきた。


もう移動以外のほとんどの生徒が外に出ておらず、みんなクーラーの効いた教室で食べている暑い時期だった。


外に出てからも少し歩き、ようやく千波ちゃんが立ち止まる。