優しい君は今日も嘘をつく




ーー「あー、今日は楽しかった!本当に遅くまで連れ回してごめんね?」


……美晴の行きたい場所に行き、夜ご飯を済ませた帰り道。


もう最寄りの駅についていて、あとは家に帰るだけだった。



「全然、俺も楽しかったし。」



それは嘘ではなく本心だった。


実際、昔の頃のように戻ったという錯覚を起こし、俺も自然と笑顔になれた。


美晴が楽しかったのならそれでいい。


けど、だんだん家に近づくたびに三春の口数は減っていった。


やっぱり今日のことは何か意味があるのだと俺は思った。