優しい君は今日も嘘をつく





「実はね、少し遠出して買い物したりして、のんびり2人で過ごしたいなって思ってるの。」


それでいい?と聞かれたからいいよと返事する。


それよりも俺は、美晴自身が不思議でならない。


絶対何かあるはずだ。


「美晴、何かあったのか?」


一応聞いてみる。


すると一瞬、驚いた表情をしたあと美晴はまた笑顔に戻った。


「幸也と中学の頃のように戻れたらなって思って。いつまでも前に進めないままじゃダメだから。」


………多分、これは本心だったと思う。


ただこの言葉の本当の意味に、俺は気づかなかったんだ。