「今日はありがとう!
もう帰る時間だから帰ろっか。」
………泣くのをこらえ、声が震えている。
そんな思いをしてまで、俺を好きになるメリットはあるのか?
「俺はやめといた方がいいよ。」
だから俺は平野に本当のことを言った。
実際、美晴を傷つけてばかりの俺を好きになったところで平野まで傷ついてしまう。
こんなまっすぐに想われてたとしても、結局は平野が苦しむだけだ。
「なんで………そんなこと言うの?」
俺の少し前を歩き教室を出ようとした平野が立ち止まり、振り向いたから俺も止まった。
切なげに笑い、平野は俺を見る。
と思ったら今度は俯きだした。



