窓の外を見ているけれど、さっきの光景が頭の中を支配する。 あれは見間違いじゃなかった。 確かに教室で、幸也と千波ちゃんが……… キス、していたのだ。 私の方から幸也の表情は見えなかったが、確かにあれは千波ちゃんと幸也だ。 顔を見なくたってわかる。 結局は、今見たものが全て正しいのだ。 幸也と千波ちゃんはすでに想いが通じあっていたのだ。 それを邪魔していたのは……… 間違いなく、私なのだ。