こっち向いて意地悪さん






「ちょっと来て。」




そう言われ腕を掴まれると学校とは反対方向へと歩き出した。




振り解こうと思えば振り解けた。




でも、私は大人しく付いて行く事にした。
ただ蓮の背中を見詰めて歩いた。




着いたのは、あのカフェ




「………」




私はただ俯くことしか出来なかった。




蓮の顔を見るのが怖い。
全部見透かされそうで嫌だった。




「瑠花」