こっち向いて意地悪さん





次の日学校へと行く道。
すっかり歩き慣れて行き慣れた道になった



あんなに綺麗だった桜も今や緑の草に生え変わっていた。



「…行きたくない。」



隣の席の蓮に、どうしても会いたくなかった。
どんな顔をしていいか分からないから




別に好きでもないあいつの事を一晩中考えてたなんて、




温かくも冷たい風が通り過ぎた。



私はやっぱり帰ろうと引き返そうとした時




「瑠花、」




聞こえた今一番会いたくない人の声




「…蓮。」