こっち向いて意地悪さん






瑠花side




鍵が掛かった音が聞こえた。




「なんで鍵を閉めるの?」




「大事な話だから」




私を呼んだのは小学校からずっと一緒の幼なじみみたいな男子の健太郎。




私は普段、健って呼んでる。




クラスも違うしすれ違っても目で挨拶するくらいだから、私たちが幼なじみって知ってるのはごく一分



別に隠してるわけではないけど、




「大事な話って?」




「お前、あの蓮って男と付き合ってるらしいな」