こっち向いて意地悪さん





隼人が不思議そうに話しかけてきた。




「瑠花ちゃん、どうしたんだろうな?」



瑠花のあの泣いた後のような目、
帰ってこなかった時間



瑠花、お前何をしてたんだ?




「まぁ、久しぶりに俺と帰ろう、な?」



俺がやたら怖い顔をしていたのか、
隼人は俺を慰めるように背中を擦り教室を一緒に出た。




やっぱりイライラする。
あの態度、なんで俺が無視されなきゃいけねぇーんだよ。




「あっ、」



俺がぐじゃぐじゃ考えていると
学校を少し出た所で瑠花を見つけた。




隣には男、



瑠花は少し俯いて、男が瑠花の背中を擦りながら歩いていた。




俺は無性にイライラして、その2人の元へと行った