爆弾や刃物などの凶器の所持が許される世界。


年齢制限はあるものの、『自分の身は自分で守る』を主張するこの国には、そういった専門の店が至るところにある。



わたしが爆弾を初めて手にしたのは、まだ8歳のときだった。



当時15歳になる1番上の兄が、誕生日プレゼントとして、父から手榴弾をもらっていた。

ただ兄は兄弟の中で1番気が弱く、厳粛な父の見えないところでは、手榴弾含める爆弾や刃物全てを怖がり、それを隠していた。