――――ドガーーーーンッッ!!! 家を出た直後、背後で大きな音が響いた。 それは間違いもなく、わたしが柱に仕掛けた爆弾の爆発音。 「きゃあああああっ!!!」 「爆発音!? なんだ!? 爆弾か!?」 「な、中に人がいるんじゃないのか!?」 しばらくボォオオオと燃え盛る赤い炎を眺めていたが、周りの驚く声と慌てふためく声で目を覚ました。 こんなことをしている場合じゃない。 (早く逃げないと。)