「おまえ、名前は?」 「……え?」 名前……? 「ノクターン……。」 「名前だっつってんだろ! ノクターン家の令嬢なのは分かってんだよ! さっさと言え!」 わたしの、名前。 「エマ。」 エマ・ノクターン それが、わたしの名前。 「エマな! エマ! よし、エマ、逃げるぞ!!」 「はっ!? ちょっ!! 痛い離してよ!!」 「いいからついてこいって!」