「てゆーか、おまえこのリュック何? めちゃくちゃ重てぇんだけど……。」 「あ!! ちょっとっ、返して……っ!」 チャンスと言わんばかり、転んだその隙にリュックが奪われる。 やばい……! リュックの中には、大量の『アレ』が……! 「…………。」 「……あ……。」 慌てて立ち上がり、男がリュックを開くのを止めようとするが、時遅し。 わたしが転んでいる隙に、男はあっさりとリュックの中身を見てしまった。