「ひゃっ……!」 男の低い声と同時に、わたしの背負ってる大きなリュックにグンッと重心がかかる。 わたしはそのまま後ろに倒れ、尻餅をついた。 「いっ、たぁ!!」 「おまえの爆弾に比べたら、こんなの可愛いもんだろーが。」 声の持ち主は、やはりさっきの男。 さっきまで目の前にいて、爆弾を受けたはずなのに、いつの間にか男はわたしの後ろにいた。