爆発による火が辺りの木々や山に引火する。 その光景を見て微笑むわたしは、大分と歪んでしまっているんだろう。 「……?」 煙が落ち着いた頃、わたしは男の死体がどこにもないことに気がついた。 おかしい、確かに爆弾は命中した。 男の体が吹き飛ぶのも何となくだが目にしたはずなのに。 (逃げた……? 一体、どこに……。) 「おまえ、バレバレなんだよ。」