3日も歩けば景色も大分と変わる。 住宅街なんてとっくの前に抜けたこの辺りは、山と田んぼしかないアスファルトの上。 少し小さな爆発音が起きたところで、誰も気づかない。 気づいたとして、誰もすぐには駆けつけられない。 それを分かってるわたしの脳は、この状況を楽しんでた。 (こんな辺鄙なところでもないと、逃げることばかり気にして、爆弾の1つや2つも投げられないもんね……。)