その瞬間、自分の頬の筋肉が緩んだのがわかった。 そんなつもりはないのに、つい笑顔がこぼれてしまう。 手は上着のポケットから抜け出し、内ポケットにしまってあった『それ』を目の前の男に投げた。 それは紛れもない……『爆弾』。 「死んで?」 ドガーーーーンッッ!! 響いた爆発音は3日前に聞いたものより少し小さい……。 だけどもそれは、全く同じ類のものであった。