「ここが食卓...」



食卓も想像以上のデカさだった。

ハリー○ッターのような長い机。

さすが南山家。


私は席に座ると秋さんは向かいの席に座った。



「あれ?叔父様は?」


「叔父様は仕事だよ」


「そうなんですか。

じゃあ秋さんのご両親は?

私、挨拶したいんですけど」


「それなら大丈夫!

俺の親は今海外で仕事してるし

愛の事はちゃんと知らせといた」


「そうですか。ありがとうごさいます」



と喋っている間に中山さんが食事を運んで来た。


何やらフォアグラらしき物が...

まさか世界三大珍味があるわけないよね。

いや!南山家ではありえる!



「中山さんもしかして、

これってフォアグラですか?」


「はい。そうですが」


「やっぱり!私は卵焼きとかでいいですよ!」


「卵焼き?何それ」



ポカンと口を開けている秋さん。



「え!秋さん卵焼き知らないんですか??」


「うん、知らない」



マジか...

この世に卵焼き食べた事ない人とかいたんだ。

先がおもいやろれるぅぅ。



「そういえば、明日から学校だよな」



言われてみれば今日が日曜日だから
明日は学校か



「あ...私、この家から学校への

行き方が分からないんですけど」


「その事なら安心してください。

この中山が送り迎えをいたしますから」


「え!良いですよ。自分で歩いて行きます!」


「でも道が分かんないでしょ」



まあ、確かに分からないけど

そこまでしてもらうのは悪いし



「それに歩いてだったら

相当な距離あるけど」


「え!そうなんですか」


「はい。なので明日から送り迎え致しますね」


「あ!お弁当!!」


「お弁当も安心してください。

私がちゃんとお作りしますから」


「お弁当だけは駄目です!

私がちゃんと作ります!!」


「ですが愛様!」


「まあ、いいんじゃない?

愛が作りたいって言ってんだし」


「はぁー。分かりました」



やった!お弁当だけは死守できた!!



「秋さん!ありがとうございます!」


「別に作るのは構わないんだけど
怪我だけはしないでね」


「はい!分かりました!」