ガチャ。

玄関のドアを開けた。久しぶりの外だなあ、小走りで通り過ぎる景色をまじまじとみる。


「きゃああ!!」

どさ。体が地面に叩きつけられた。
いたい…。私、今どうなったの?

「だ、大丈夫?」

男の人の声。わ、わ、わわわわわわ。
男の子━━━━━━
こ、こわい…全身が震える。
黒髪の、スラットした体型。私よりも少し背が高い。同じ制服だ。美少年だ。でも━。
どどどどどうしよう。と、とりあえず何か言わなきゃ!

「は、はい。だ、だいじ、ょうぶ。です。ので、あの。えと、」
やばい、私完全に血の気が引いてる…。
自分より大きい体。
響くような低い声。
ゴツゴツしてる…。
も、もうだめだ。

「ごめんなさあああい!!!!!!」

ダッ!!
気づいたら、教室についていた。
はぁ、はぁ。もうダメ。こわい。やっぱり学校へ来るなんて、早かったのかも…。━━━━