借金取り「いやなんだよ。」

弟子「渡辺さん。250万、返して貰おうかな。」

渡辺「………」

借金取り「お、おぉ、それだ。それだ。それが真っ先に済ませなきゃならん用事だったな。」

渡辺「ありますよ」

弟子「ありますよじゃなしに。今ここに持って来て下さい」

渡辺「まぁそう焦らず。クッキーを先にどうぞ」

借金取り「…こう、言ってんだしさ、食べてからでいいんじゃないか?」

弟子「甘い!そんなことを言っていたら、獲物を逃すことになるんですよ。」

渡辺「大袈裟な。クッキーを食べてもらったら、250万円すぐに、耳を揃えて、持って来ますよ。」

弟子「…………」

借金取り「こう言ってんだからさ、先ずは食べてみたらいいんじゃない?」

弟子「毒が入ってるかも知れない。」

借金取り「入ってるわけないだろー」

渡辺「食べてみたら分かるんじゃないんですか?入ってませんけど。」

弟子「殺すつもりだ。」

借金取り「いや、空想が激しすぎるわ。俺はいただくぜ。」

パク!

渡辺「わーははは!引っ掛かったな!ほんとは毒がたんまり入ってんだよ!」

借金取り「げー、まずー」

渡辺「え、、うそ、、一口口に入れたら猛毒が全身に回るはずやのに、、」

借金取り「あんた、料理の才能ないぜ、、塩効かせすぎだ、、」

渡辺「塩じゃなくて毒だわ!」

借金取り「塩分は控えめに、、」

バタ、、

弟子「ボスぅーーっ」

渡辺「いや、じんわり効いたーっ」