副社長の一目惚れフィアンセ

短めのストレートヘアの前髪を真ん中で分け、ナチュラルに少し上がった眉が覗く。狭いラインを刻んだ二重瞼の目と、バランスよく通った鼻筋と薄い唇が爽やかな男性らしさを表している。

モデルや俳優だと言われれば誰でも信じてしまいそうなくらいの顔立ちだ。

イケメンという噂は全く間違っていない。

だからこそ余計に信じられないのだ。

私が超絶美人でスタイルもいいなら納得もできるだろうけど、せいぜい中の下くらいの顔立ち。

私にしてみれば、地球がひっくり返ってもあり得ないような事態。

「まずは、話がしたい。今夜、空いてないか?食事にでも行こう」

「は、はいっ」

「よかった」

思わず返事をしてしまった私に、副社長は安堵したように笑みを浮かべた。