副社長の一目惚れフィアンセ

昨日彼と目が合ったのはほんの一瞬。

これだけの人数の中から一瞬見ただけの私を探し出すのは至難の業だと思う。

実際、私のほうは彼の顔をサッパリ覚えていない。

うん、きっと大丈夫。

そう自分に言い聞かせて、深呼吸をしながら心を落ち着かせる。

当然ながらイケメン副社長の顔を見たい女性たちはみんな前に詰めて座る。

それに紛れて、なるべく目立たないよう隅のほうの席に座った。