副社長の一目惚れフィアンセ

次に出てきたのも修学旅行の写真。

綺麗な花をバックに、何人かの友達と笑顔でピースしている。

「これ、右から2番目!」

ああ、このお姉ちゃんはお母さんに言われなくてもわかる。

仏壇の写真に近いお姉ちゃんの姿だ。


ページをめくるたび横から声をあげるお母さんを疎ましく思いながらも、どうせ薄いアルバムだ。

すぐに終わるだろうと我慢することにした。

お母さんに聞こえない程度にふうっと小さくため息を吐きながらまたページをめくって、手が止まった。

「これは2人しか写ってないからわかるわね」

ふふっと笑うお母さんの横で、私はお姉ちゃんじゃなく、その隣に写っている男の子に目が釘付けになった。

真っ白になった頭の中から、徐々に疑問が湧いてくる。

嘘でしょ?なんで?どうして…

その疑問すら、頭が考えることを拒否しようとしている。

笑顔のお姉ちゃんと頬を寄せ合い、いたずらな笑みを見せている彼は…

ナオにそっくりだった。