机の中にある勉強道具を

ゆっくりカバンにしまっている時。


誰もいない教室に担任の先生が入って来た。


「おお、橋本。

ちょうどいいところにいた」


嫌な予感。

って思っていたら、

案の定、先生は私に作業を頼んだ。


「このプリントを仕分けして欲しくてな」

「ま、またですか……」

「ジュースおごるから頼むよ~

頼める人がいないんだ。

橋本ならやってくれるだろう?なっ?」

「分かりました」


連日の作業にげんなりしながらも、

どうせやることがないから仕方ないかと

割り切って作業を行った。


静かな教室でひとり黙々とやっていれば、

大量にあった資料も思ったより早く無くなった。



「よし、終わり」