私は清水くんの言葉に頷いた。


見つめ合い、優しく笑った清水くんは


ぐいっと私を引き寄せる。


「清水くん?」


すると彼は私に優しくキスを落とした。


「ん……っ」


かあっと赤くなる顔を見て

彼はべっと舌を出して笑う。


「もう放してやんねぇから」


ぎゅっ、と抱きしめられた温もりは暖かくて

加速する心臓がうるさいくらいに騒ぎ出す。



「悠」


私の名前。


本当の名前を



まっすぐ見つめて呼んでくれた彼。


「ねぇ」

「何?」


そんな彼を見て、

私も小さな声で伝えた。



「大好きだよ、良太」






ーENDー