私も同じようにしゃがみこんで目線を合わせる。
おそるおそる彼の表情を覗きこむと、
ふいっと顔をそらされてしまう。
「お前はいっつもそうだよな……
行くなつっても行くし、
やめろって言っても聞かねぇし
告白したって全然俺の方なんか見もしねぇ
今日だって絶対……
こっちになんて来るわけないって……思ってたのに」
「ご、ごめん……」
本当に清水くんからしたら
呆れるくらいだよね。
待たされて、
それでも先輩のところに行ってしまって。
何度も傷つけてしまった。
今さら伝えたところで
返事が返ってくるとは思ってない。
「今さらなんだよって思うよね。
もう遅いってことも十分分かってる。
だから、あの……伝えたかっただけだから
返事欲しいなんて言ったりしないから、忘れてくれても……」


