「は……?
お前っ、何言って……」
「ごめん……こんなに待たせといて
自分勝手だって分かってる。
だけど……清水くんが好きなの」
「いや、だから
お前は先輩と付き合ってるんじゃ……」
「付き合ってないよ」
私が首を振って否定する。
「じゃあなんだよ、お前は本当に俺に?
好きだって言ってんのか?」
驚いた顔して聞いてくる清水くんに
こくこくと頷くと彼は
力が抜けたようにスルスルとその場にしゃがみこんだ。
「なんだよ、お前……
俺は先輩に呼ばれた時点で
絶対付き合うことになったんだろうなって……
あーー”すっげぇ振り回された」
「ご、ごめん……」


