「一緒にいてはいけない、
突き放さなきゃってずっと思ってた。
側にいると俺はゆうちゃんを傷つけてしまうから。
心の中でずっと、
出来れば俺から離れて行って欲しいって思ってた。
……でも俺から突き放すことは出来なかった」
もう終わりにしようか。
そう先輩に言われてから
先輩はよく私を遠ざけるようになった。
まるで屋上に私が来なくなることを
願っているみたいだった。
そのことに気づいていたのに、
知らないフリをしたのは自分の方だ。
きっと昨日の言葉のきっかけも、
どこかこうなることを先輩は予想していたのかもしれない。
気づかれていたのかな。
私の気持ち。
「ゆうちゃんのこと……たくさん傷つけて本当にごめん」


