4月の空は

相変わらず、温かく太陽がキラキラと光っている。


やっぱり

この季節は私には似合わないなと思った。


「ごめんね、ゆうちゃん……

俺、ずっとゆうちゃんに頼ってたね」



先輩はそう言うと、静かに話し始めた。


「1年前、初めてゆうちゃんがここに来た時、

名前が優と同じことを知ってこの子を受け入れてはいけないと思った。


もし受け入れてしまったら、ゆうちゃんを優と重ねて見てしまうから……」


私は先輩の言葉にゆっくりと頷いた。



「でも俺はその手を取ってしまった。


何かにすがりたくて、誰かに側にいて欲しくて、

俺は優と名前の同じゆうちゃんを受け入れてた。


すぐに後悔したよ。


とてもまっすぐで、優しい子だったから」