「清水くん、あなたの1年生の頃の作文を見てね。
すごくキレイな文章を書く子だなと思ったの。
とても真っ直ぐで純粋な子だと思ったわ。
勉強も真面目にやれば必ず伸びると思うの」
ウザい。
俺はそういう言葉が嫌いだ。
出来ると思う、なんて言ってほったらかして
そんなのめんどくさいことを処理する言葉に過ぎない。
「意味ねぇんだよ。
そういうの、勉強とか出来たからってどうなる?
友達作って何になる?
くだらないことするくらいだったら遊んでいた方がマシだ」
俺の言葉に吉岡は遠くを見ながらつぶやく。
「懐かしいな……」
「は?」
「先生の幼なじみもね、昔そうやって言ってたの」


